室長挨拶
本学は開学以来国際交流が盛んに行われており、学術交流協定を結んだ機関は世界中に100機関以上、博士学生に占める留学生の割合は50%を超えています。 一方で、本学の女子学生・女子大学院生の割合は直近の10年でも10〜11%と低い割合で推移しています。
本学では、ダイバーシティ感覚を身につけた実践的技術者の育成とそのための学内の体制づくりを目指し、2018年6月には男女共同参画推進室を設置、2020年5月には全学的な体制での男女共同参画の推進を目標に、学長を委員長とする男女共同参画推進委員会を設置いたしました。
また、本学は文部科学省科学技術人材育成費補助事業・ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)に採択され、代表機関として2019年度より活動をスタートしています。性別や国籍に関わりなく全ての人が互いを尊重し、己の個性と能力を十分に発揮できる社会を目指すことが世界の潮流となっています。
また、モノづくりの現場においても女性の視点は欠かせません。なぜなら、世界の人口の半分は女性なのですから、お客様の半分も女性だからです。
一方で、ロールモデルとなる女性工学技術者 ・研究者が少ないことから、工学部を卒業した後、将来どのようなキャリアが待っているのか若い皆様にはピンとこないかもしれません。
長岡技術科学大学では、現在、工業界で活躍する女性技術者の紹介を通して、皆様にそのビジョンをもっていただくことをこのページの1つの目的としています。そして、今後、このHPをご覧の若い皆様の中に己の個性と能力を発揮し、日本の工業界をけん引するような技術者が生まれるよう、私たちも精一杯皆様を支援したいと思いますし、また、皆様の成長に期待をしているところです。
そのためにもこのHPが、学生の皆さんにとって、ダイバーシティとは何か、インクルーシブな社会とは何かについて考える一助となることを願っております。
長岡技術科学大学 男女共同参画推進室長 山本 麻希
令和2年8月